PAPAPOPOの部屋

読んで学んだ本の紹介や毎日作る簡単お弁当についての雑記ブログです

本の紹介! アキラとあきら(上)(下)小説!ネタバレあり! 映画も観たい!

長篇小説の紹介!

「アキラとあきら」(上)(下)

 

 

著者:池井戸 潤

1963年岐阜県生まれ。

慶應義塾大学卒。

第145回直木賞下町ロケット

これもドラマ化された時は、本当にハマって観ていました!

その他、陸王」、「花咲舞が黙ってない」、「空飛ぶタイヤ」、「七つの会議」、「ルーズヴェルト・ゲーム」、「ノーサイド・ゲーム」など多々。

 

本を読み終わってはじめて知った事!

1)本作品が、2006年からの3年間をかけて、「問題小説」に連載されていて、そのまま長らく書籍化されていなかったという事実。

 

2)2017年5月に「幻の長編」が小説として発売され、6月には既に50万部販売されたという凄さ!

 

3)池井戸ファンにとっては楽しみにしていた一冊ということ。

 

私は、映画化された事で、興味を持って、本屋で手にしました!

 

以下、ネタバレもあるので気にする方はごめんなさい。

主人公の二人!

町工場の息子:山崎 瑛

海運会社経営者一族の御曹司:階堂 彬

 

ふたりの主人公を同等のボリュームで描いていく展開が池井戸シリーズの中では新鮮でした。これまでの小説のほとんどが半沢直樹や花咲舞など、決まってキャラの強い独特の主人公一人が描かれていくイメージがあったので。

 

また読んでいて、池井戸潤さんが凄い!

面白いと思ったこと!

 

半沢直樹シリーズ下町ロケットにも言えることなのですが、今回の小説にでてくる銀行名が「産業中央銀行であったこと。わかる方にはたまらない銀行名!

半沢直樹おるやん!ってなりました。

 

本の内容については、下巻の最後、村上 貴史さんの解説も参考に記載したいと思います。

 

瑛と彬。

同じアキラという音の名前を持つ二人は、ともに「社長の息子」いうことでは一緒。

ただその境遇が全く異なっていた。

山崎瑛は、伊豆の零細工場(いわゆる町工場)の経営者の息子であり、階堂彬は、日本の海運業の一翼を担う東海郵船社長の息子。

瑛が小学生の時に、父の町工場が倒産し、母方の家に夜逃げ同然に転がり込むことになる。一方、彬は祖父が大きくした会社を、その後継者として父の下で恵まれた環境の中で育ちながらも、その運命に嫌悪感を抱き、銀行員として成長し、最後は会社の経営者として会社の立て直しに貢献していく様を描いている。そんな彼らの30年間を描いた長篇小説が「アキラとあきら」。

 

二人が銀行員として就職した後のエピソードは読み続けるスピードが凄かった!

それだけ面白かったです!

 

瑛と彬の人生が交差する瞬間が描かれている時が、特にそう思いました。

一度だけ、小学生の時にも交通事故というアクシデントにより、すれ違ってはいるのですが・・・。

瑛と彬は、ある共通する問題に全く異なる立場から挑むのですが、先制攻撃が抜群ならば、逆襲も抜群!。仕掛け人である銀行上司も、二人の能力の高さを評価し、下を巻く攻防でした。

ふたりのアキラが、就職後、バブルの絶頂期や崩壊を経験することによる感情、さらに成長して、お互いに当然ながら違う人生を歩いていく様などを、最後は長篇小説に相応しい140億円の融資!という破格のあり得ない金額のお金が動くクライマックスで迎えていく内容。

 

これまでも池井戸さんの小説では、危機と闘い!、銀行シリーズでは、倒産や買収やバンカーの苦悩に代表されるように、今回も展開も読者が抱く期待を満たしてくれる作品でした。

 

中でも彬にとって、東海グループの各会社の社長達である叔父さん二人の登場人物、なんとも言えない超問題児!

彬の弟もでてくるのですが、それがまたなんとも可哀そう・・・。

弟は弟で、人生経験の未熟さと奢りが影響したのもあるのですが。

 

ただ、この叔父様達が、自分の上司だったら最悪!と思いながら読み進め、そしてなぜか笑ってしまいました。それだけ、あり得ない!って。思うことが多くて。

・お金に汚い

・仕事で結果がだせない

・人を騙す

・仕事できないのに文句は言う

ねっ。無理でしょ。

 

今後、半沢直樹シリーズが、ドラマ化される2023年?

「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロスもうこれには、期待しかない!

そのうち、池井戸潤さんの小説のドラマが同時枠で放送されたり、原作のドラマ同士が賞を争うなんてこともあるかもですね!

 

「映画も行きたい!」

最後まで読んで頂きありがとうございました!

少しでも皆様に役立つ情報をまとめ、引き続きブログ作成していきたいと思っています。

 

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